男女論2026:シーズン開幕戦

駄文

新年早々

インターネッツの超人気コンテンツであるところの「男女論」。2026年もその勢いは健在です。正月早々、「ぶっちゃけ男の人ズルいなって素朴に思うよ」とのポストが燃え上がっています。年明けは確かに寒かったけれど、直火で暖を取ろうとするんじゃないよ…。

論旨としては、幸せな家庭には価値があって、男性は年いってからでも手に入れられるけれど、女性は若いうちにしか手に入らない。だから男性は夢やロマンを追えるが、女性には無理だ、こんなところだろうか。

ここでは「結婚し幸せな家庭を築くこと」「夢やロマンを追うこと」どちらにも価値があることが前提になっていることを確認しておきたい。

結婚しなくても、子どもいなくても幸せにはなれる、というのはその通りなのだけれど、ここでは別の話だ。

肯定的な反応

同意を示すような意見はあまり多くないようだが、概ね下記に集約される。

  • 確かに女性の方が結婚・出産にリミットがある分不利である。

否定的な反応

ものすごい数の反論RPがあるのだけれど、大別すれば下記のようなものが主だろうか。

  • 成功した上位の男性のことしか見えていない。
  • 自殺、ホームレスなど全てを失う末路をたどるのはむしろ男性。
  • 芸術系学部への進学傾向などから、実際にはむしろ女性の方が夢やロマンを追うことができる。
  • 男は逆に早咲きの難度が高い。代わりに女性は若いうちは若いだけでに大事にされやすいので、人生トータルではイーブン。

駄犬の所感

エビデンスとロジックを以て語ることもできるだろうが、ここは駄文を垂れ流す場なので、僕の感想だけを述べよう。

僕は否定的な感想をもった。というか、「なに言ってんだこいつ」と思った。

まず、僕の立場を明確にしておこう。僕はミドサー男性であり、未婚である。現在特定のパートナーはいない。博士課程を修了しており高学歴と言って差し支えなく、それなりに安定した収入のある定職に就いている。

モテナイし、婚活に挑めば心に傷を追う一方なので、インターネッツ的には弱者男性と言えよう。一方、社会的には大成功とは言えないまでも、なんとかなっている。

にも関わらず、望んだようにはパートナーを得られていないという実態があり、そういう意味ではやっぱり弱者男性なのだけれど。

そんな僕はまぁまぁ夢追い人である(あった)。修士修了後に一度就職したのだが、数年後に仕事をやめて大学院に戻った。30歳無職男性という自慢にもならない経験をしたのだ。その後紆余曲折あり、アカデミアではないけれど専門を活かせる職を得て、ほそぼそと研究も続けられている。

冒頭ポストの言うところの「『遅咲き』に賭けて夢やロマンを追う」道を選んだ結果、「夢やロマン」をある程度は叶えたが、結局「遅咲き」は叶っていない状態である。たぶん、「若い嫁さんを貰」ような「遅咲き」が訪れることは今後もないだろう。

恋愛や結婚を捨てて研究を選んだとは思っていないが、事実として院生時代(2回目)は仮にパートナーがいたとしても家庭を築ける状況ではなかった。なんしか金がなかった。

いやパートナーいなかったけど。

そのような自分の状況に照らして考えれば、「遅咲き」に賭けるのはあまりにも分が悪い。全てとはいわないまでも、ちゃんと?失っているのだ。これをズルいと言われたのでは、さすがに辛い。

また、男性夢追い人に対する風当たりの辛さは、女性の比ではないだろう。30歳無職男性に対する世間の目がどれほど冷たいものかは経験しなければ分かるまい。

私の周囲には女性の院生もいた。彼女らには彼女らなりの苦労があったことは分かっているけれど、いわゆる理解のある彼くんが存在したことも知っている。

下卑た話だけれども、院生時代、何度か考えたことがある。もしも自分が爆美女だったならば、研究を続けるためならば港区に飛び込むことも、なんなら体を売ることも辞さなかっただろう、と。

最悪捨てられるものを持っていることが羨ましかった。大変失礼なことだというのは百も承知だけれども、そう思えるのも幸運なことになんとか乗り越えられたからだ。少しボタンがかけちがっていたならば、ものにならずに野垂れ死んでいた可能性はあった。実際、僕よりもはるかに優秀だったのに様々な状況下で諦めるという選択をした仲間もいた。

ぐだぐだと昔話をしてしまったが、やっぱり何度考えても冒頭のポストには同意できないのだ。女性ゆえの理不尽があるように、男性ゆえの理不尽もあるし、〇〇ゆえの理不尽もある。

だから、配られたカードで勝負しようぜ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました